「MOOSIC LAB 2016 松本」は12月17日(土)1日限り!

「MOOSIC LAB 2016 松本」は12月17日(土)1日限り!

グランプリ『マグネチック』、準グランプリ『脱脱脱脱17』の2本立て上映。

上映後にグランプリ作品の監督・脚本・編集:北原和明さん(下諏訪出身)をお迎えして、トークとQ&Aを行います。

『脱脱脱脱17』が松本花奈監督が高校生時代の作品ということで、学生特別割引を実施します。

大学生・大学院生、各種専門学校生は当日800円、高校生以下は当日500円!(いずれも、当日受付で学生証の提示をお願いします。)

「MOOSIC LAB 2015」松本 ゲスト情報2

「MOOSIC LAB 2015 松本」では、上映に加え以下のゲストをお迎えし、アフタートーク、ミニライヴも行います。お楽しみに!

・小根山悠里香監督(松本ロケ作品『マイカット』監督)twitter
・細身のシャイボーイさん(『劇場版 復讐のドミノマスク』音楽)twitter

11月14日(金)19:00〜(会場:Give me little more.)Cプログラム(『マイカット』『劇場版 復讐のドミノマスク』2本立て)上映後に。小根山悠里香監督のアフタートークと細身のシャイボーイさんのミニライブを行います。
※19:00〜および22:00〜のCプログラムをご鑑賞のお客様対象のイベントとなります。満席の場合19:00〜の回のお客様が優先となります。あらかじめご了承下さい。

「MOOSIC LAB 2015」松本 ゲスト情報1

「MOOSIC LAB 2015 松本」では、上映に加え以下のゲストをお迎えし、アフタートーク、ミニライヴも行います。お楽しみに!

・酒井麻衣監督(長野県出身twitter
・金子理江さん(ミスiD2015グランプリ)twitter

11月13日(金)19:00〜(会場:まつもと市民芸術館小ホール)特別プログラム(『THE COCKPIT』『いいにおいのする映画』)上映後に「MOOSIC LAB 2015」グランプリ作品『いいにおいのする映画』の監督と主演のお二人をお迎えしアフタートーク

松本CINEMAセレクトによる「MOOSIC LAB 2015」各賞発表

松本CINEMAセレクトは、昨年に引き続き、今年も「MOOSIC LAB」の審査に参加させていただきました。以下が、松本CINEMAセレクトによる各賞と、総評です。

◉グランプリ=いいにおいのする映画

◉準グランプリ=『劇場版 復讐のドミノマスク

◉特別賞=『ねもしすたぁ

◉ベストミュージシャン賞=細身のシャイボーイ(『劇場版 復讐のドミノマスク』)

◉ミュージシャン賞=ベッド・イン(『101回目のベッド・イン』)

◉Vampillia(『いいにおいのする映画』)

◉最優秀女優賞=金子理江(『いいにおいのする映画』)

◉女優賞=まお[せのしすたぁ](ねもしすたぁ)、サイボーグかおり(『ライブハウス レクイエム』)

◉最優秀男優賞=福田洋(『劇場版 復讐のドミノマスク』)

◉男優賞=吉村界人(『いいにおいのする映画』)、Vampilliaの皆さん(『いいにおいのする映画』)

* * *

「MOOSIC LAB 2014」で結果的に全国の審査員のなかでもっとも厳しい評価をすることになってしまったわたしたち松本CINEMAセレクトだが、そのことはわたしたちにとってもショックな出来事だった。わたしたちは、「映画と音楽のコラボレーションによる実験室」として「MOOSIC LAB」をとらえ、「MOOSIC LAB」らしさという点から評価を行ったのだが、それが「原理主義」的な硬直した見方にはなっていなかったか、との反省から、今年はあらたに若いスタッフを1名加え、4名(男女2名ずつ)で審査を行った。

昨年ほどではないものの、映画と音楽がガチで勝負したり、「映画×音楽」という縛りのなかで真面目に遊んでいる、と強く思わせてくれる作品はあまりなかったが、良い意味で「MOOSIC LAB」らしい作品(『いいにおいのする映画』)と良い意味で「MOOSIC LAB」らしくない(「MOOSIC LAB」をはみ出た)作品(『劇場版 復讐のドミノマスク』)に出会えたのは、わたしたちにとって喜びだった。

グランプリに選出した『いいにおいのする映画』は、もっとも真面目に「MOOSIC LAB(映画と音楽のコラボレーションによる実験室)」というお題に取り組み、かつもっとも高い完成度の作品だった。脚本も担当した監督の、Vampillia の音楽やバンドのメンバー構成を見事に物語世界に組み込み、主演の若い俳優たち(吉村界人、金子理恵)をもその世界に違和感なく溶けこませる技量には感心した。少女によって実現される光(色)と影と音のコラボレーションは嫌みなく可愛らしく、また、それが Vampillia の妖しさと同居することで、この作品独自の物語世界が構築されている。Vampillia の音楽の魅力を十分に伝えている点でも見事に「MOOSIC LAB」の要件を満たした優等生な作品である。

準グランプリに選出した『劇場版 復讐のドミノマスク』は、わたしたちをもっとも楽しませてくれた作品である。「MOOSIC LAB」らしさ、乱暴に言い換えるなら、「今どき」な映画と音楽のコラボレーションではないものの、ドラマと音楽の古典的な結びつきは、文句なく観客に幸福感を味あわせてくれる。特に、それ単体としても秀逸な主題歌が、終盤のドミノマスクと暗黒魔王の対決場面でそれが登場人物たちによって口ずさまれるとき、ドラマと音楽のコラボレーションは最高潮に達する。この作品の魅力が、本業はプロレスラーの福田洋(ドミノマスク役)に負うところが大きいのは間違いないが、真面目でバカバカしいこの物語世界を実現する上で細身のシャイボーイの歌が欠かせないことも言うまでもないだろう。個性的な脇役たちもいかがわしく愛らしい。

審査員特別賞に選出した『ねもしすたぁ』には、地味なローカルアイドルと東京の小さな劇団という「今どき」な組み合わせ(お題)を高揚感のある物語として消化させる構成力に感心させられた。脚本も担当した監督によるまさに「あて書き」の成果なのか、せのしすたぁのまおをはじめ、登場する全員がそれぞれの持ち味を出しており、ドタバタ騒がしいが嫌味のない愛すべき作品である。

以下、主要な賞には絡まなかった作品についても一言二言。

ライブハウス レクイエム』は、器用で手慣れた演出により、「MOOSIC LAB」という枠外であれば、賞に絡んでもおかしくないようなよく出来た作品だが、フィーチャーされるべきマチーデフ&サイボーグかおりの音楽が魅力的なだけに十分に活かされていないのが残念。ボイパなら「喋れる」という設定ももっと物語に組み込まれてもよかったのではないか。ただ、(おそらくは三条市というロケ地から産まれたであろう)「地方のインディーの痛さ・切なさ」というテーマは、「MOOSIC LAB」を超えて、刺さる人には刺さるだろう。

101回目のベッド・イン』は、トレンディ・ドラマを知る世代と知らない世代とで評価が大きく分かれそうな作品だが、ベッド・インのキャラの突出ぶりには誰もが圧倒されざるをえない。観客がベッド・インのノリについていけない状況は作品内で先取りされており、ベッド・インの空回りぶりが生み出すむなしさ、さびしさには奇妙に惹かれるものの、ミュージシャンとしてのベッド・インの魅力が十分に描ききれていないのは残念だった。

マイカット』は、松本でロケーション撮影をしたということを抜きにしても、美しい映像による端正な作品。強い印象を残しはしないものの、出演する女の子たちはみな可愛らしく、音楽も単体として可愛らしいが、それが物語世界と調和も化学反応もしていないのが残念だった。

劇場版 しろぜめっ!』は、いろいろな人、いろいろな町が見られ、閉じがちな「MOOSIC LAB」に風を吹き込むような自由な開かれ方が魅力の作品であり、監督の編集技術の高さにも感心させられる作品だが、すでにスガダイローを知っている人と知らない人では見方が別れるだろう。時折はさまれる短いライブの映像からもスガダイローの音楽の魅力は伝わっては来るが、この作品は全体として人>音楽なため、まだ彼を知らない人にその音楽の魅力を伝えるには不十分ではないか。

MUSIC MACHINE』は、「アート」がやりたかったのか『監督失格』がやりたかったのか、それともその両方がやりたかったのか……。まとまりのなさを「実験」と呼ぶなら、「実験」にはなっているのかもしれないが、今年の「MOOSIC LAB」の作品の中で突出して閉じた作品だった。

あらたに若いスタッフを1名加えて挑んだ今年の審査だったが、硬直した「原理主義」的な評価から逃れることが出来たかどうかは心許ない。けれどもやはり、わたしたちは依然として「MOOSIC LAB」に「新たな出会い」を期待している。音楽好きにはまだ見ぬ映画の魅力との、映画好きにはまだ聴かぬ音楽の魅力との出会いを提供してくれる場として「MOOSIC LAB」が機能してくれることを。

特定非営利活動(NPO)法人コミュニティシネマ
松本CINEMAセレクト スタッフ一同(宮嵜・後町・宮本・飯岡)

「MOOSIC LAB 2014 松本」いよいよ本日から!

「MOOSIC LAB 2014 松本」開催決定!

「MOOSIC LAB 2014 松本」開催が決定しました!

開催日は、11月7日(金)、8日(土)。会場は昨年と同じく、 Give me little more.。

上映は以下の厳選5作品(50音順)!

・『イルカ少女ダ、私ハ。』(タイム涼介 × やまのいゆずる)
※松本・準グランプリ、最優秀女優賞(吉岡里帆)

・『おんなのこきらい』(加藤綾佳 × ふぇのたす)

・『QOQ』(黒田将史 × 黒際連盟)
※松本・準グランプリ、最優秀男優賞(ケツ(ニッポンの社長)、
馬と魚)

・『恋文X』(市川悠輔 × カネコアヤノ)
※松本・準グランプリ、ベストミュージシャン賞(カネコアヤノ)、
女優賞(カネコアヤノ、岡野真也)

・『ほったまる日和』(吉開菜央 × 柴田聡子)
※松本・特別賞、ミュージシャン賞(柴田聡子)

上映に加え、松本・ベストミュージシャン賞、女優賞のカネコアヤノさんによるミニライブを松本・準グランプリ『恋文X』の上映後に行ないます。

詳細は続報をお待ちください!

「MOOSIC LAB 2014」各賞決定

8月7日開催の「MOOSIC LAB 2014」授賞式&CLOSING PARTY!にて各賞が発表されました。受賞された皆さまおめでとうございます。

昨年に引き続き、今年も松本CINEMAセレクトとして審査に参加させていただきました。「MOOSIC LAB 2014 松本」の開催時期は現時点で未定ですが、松本CINEMAセレクト選の各賞と講評を以下に公開します。

* * *

・グランプリ:該当なし
・準グランプリ:『イルカ少女ダ、私ハ。』(タイム涼介 × やまのいゆずる)『QOQ』(黒田将史 × 黒際連盟)『恋文X』(市川悠輔 × カネコアヤノ)
・特別賞:『ほったまる日和』(吉開菜央 × 柴田聡子)
・ベストミュージシャン賞:カネコアヤノ(『恋文X』)
・ミュージシャン賞:柴田聡子(『ほったまる日和』)、TADZIO(『NOBIDORANDO』)
・最優秀女優賞:吉岡里帆(『イルカ少女ダ、私ハ。』)
・女優賞:カネコアヤノ、岡野真也(共に『恋文X』)
・最優秀男優賞:ケツ(ニッポンの社長)、馬と魚(共に『QOQ』)
・男優賞:該当なし

松本CINEMAセレクトでは、前回同様3名が全作品を鑑賞し選定を行ったが、グランプリは全員一致で「該当なし」に即決した。「MOOSIC LAB」は本来、「映画と音楽のコラボレーションによる実験室」を謳っていたはずだが、前回とは異なり今回はその枠を飛び越える作品がなかっただけでなく、その枠を満たしている作品もきわめて少なかったのは残念だった。

相対的には「映画と音楽のコラボレーション」を実現している作品として、『イルカ少女ダ、私ハ。』『恋文X』『QOQ』の3作を準グランプリに選出したが、いずれも、決定的な驚きを欠いており、新しい才能との遭遇として私たちを興奮させてくれる作品ではなかった。あえて挙げるならば、3作のなかではもっとも(良い意味で)未完成で「MOOSIC LAB」らしい『イルカ少女ダ、私ハ。』にいくらか清新さを感じたが、それも主演女優の吉岡里帆の魅力に負うところが大きい。

真面目に「映画と音楽のコラボレーション」取り組み、器用にまとめ上げた『恋文X』を印象深くさせているのもやはりヒロイン2人(実際カネコアヤノの「発見」は今年の数少ない収穫の1つだろう)の魅力によるところが大きいだろうし、私たちの選からはもれたが、『おばけ』の佐藤玲や『おんなのこきらい』の森川葵など、女優については今後「MOOSIC LAB」の枠外での活躍が期待できる新しい顔と出会うことができた。

男優については、『QOQ』の主演2人が、「MOOSIC LAB」では目新しい関西弁による掛け合いで印象に残ったが、「MOOSIC LAB」の枠外での活躍は容易には想像できなかった。また、そのほかの作品の男優にも、「MOOSIC LAB」の枠外で撮られた作品を見てみたいと思わせる者は見当たらなかった。

今回、ミュージシャンの持つ魅力や、その音楽に真剣に対峙していると感じられる作品は少なかった。そんななか、カネコアヤノ(『恋文X』)の歌はセリフと同等の強度を持ち、みずから輝くと共に作品を輝かせていた。柴田聡子(『ほったまる日和』)、TADZIO(『NOBIDORANDO』)は、その音楽性が作品の指向に関わっており、他の作品のミュージシャンと比べ、魅力を発揮していた。

私たちが「MOOSIC LAB」に期待しているのは、通常の映画祭や映像祭では選外となってしまうような新奇な才能の「発見」である。それを可能にしていたのが「映画と音楽のコラボレーションによる実験室」という枠だったはずだが、今回はその枠が機能していないように感じられる作品が多かった。「MOOSIC LAB」が今後も続くのであれば、しっかりとその枠=〈しばり〉のなかでの競い合いを見てみたい。(もちろん、私たちが本当に待望しているのは、結果としてその枠を易々と飛び越えてしまう作品なのだが。)

特定非営利活動(NPO)法人コミュニティシネマ
松本CINEMAセレクト(宮嵜・後町・飯岡)

「MOOSIC LAB 2013 松本」詳細決定!

お待たせしました!「MOOSIC LAB 2013 松本」詳細決定です!!

開催日:11月16日(土)

会場:Give me little more. (松本市中央3-11-7)

上映スケジュール、料金等の詳細はメニューからご覧ください。